開校に寄せて

英語科顧問・英語科特任講師 吉田豪より

早慶MARCH附属高校受験専門塾ELVU(エルヴァ)の英語科顧問及び講師を拝命しました吉田豪(よしだたけし)と申します。
 ひょっとしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は池袋、渋谷、ふじみ野の3拠点で「英語指導吉田塾」を営んでおり、大学卒業後約25年ほど早稲田アカデミーで勤務して、長らく大学受験の東大受験専門コースや高校受験の筑波大附属駒場高校専門コースなどの責任者を務めて参りました。
 この度、くろめ学習塾の横田塾長が「なんとしても早慶大やMARCH大附属に合格したいという生徒さんを対象に難関大学附属高校入試に特化した塾をひばりが丘の地に開きたい」ということを熱く語っているという噂を聞き、それならば自分にもお手伝いできることが少なからずあるのではないかと考え、英語科顧問及び英語科講師を拝命する運びとなりました。
 エルヴァでは英語科のカリキュラム策定、教材選定、実際の授業運営、個別面談や保護者講演会担当など多岐に渡り、これまでの受験指導の経験と講師としての技量を活かし、塾生となられた皆さんの第一志望校合格のために尽力していく所存です。
 エルヴァはまだ生まれたばかりですが、若く情熱的なだけでなく、様々な変革が続き混沌とした受験業界にあって常に正しい方向へと教え子の皆さんを導く能力に長けた横田塾長をリーダーにベテラン講師陣ががっちり脇を固めている都内でも稀有な塾ということができるでしょう。
 私自身も英語指導歴35年の経験と若者に負けない熱意をもって塾生の皆さんの指導にあたらせて頂くことをここにお約束致します。

英語科顧問、英語科特任講師
吉田豪

数学科顧問 秋田洋和より

 テストの先に見える未来

私は講演会や保護者会において,

西暦3000年に世界はどのようになっているか考えてみてください

という質問を,冒頭で投げかけることがあります。多くの大人は困惑するか苦笑いするかのどちらかで,あまり真剣には考えてくれません(笑)。それもそのはず,10年や20年後であればともかく,あと1000年後の世界なんて急に尋ねられても,誰だって答えようがないからです。

だからこそわざと質問するのです。なぜなら,この数分後にほとんどの参加者は,青ざめるか姿勢を正すかのどちらかになるのですから。

その理由は,こんな種明かしにあります。

この質問は2012年に一橋大学で出題された『入試問題』です。
しかも小論文ではなく,英語の自由英作文の問題です。

1980年代,1990年代に小中学生だった大人たち(私を含む)には,見たことも聞いたこともなく想像すらできない問題です。しかもこれを英語で答えるなんて…。だから皆青ざめるのです。

 この題材からもわかるように,出題者の意図は「理解と記憶に重きを置いた英語力」だけでなく「何を考え,自分なりに整理し,まとめるか」という問題解決能力のチェックも同時に行うことにあります。 もう少し細かくいえば,「独りよがりではない視点で物事を考え,それを的確に他者に伝え,課題を把握できること」を試したいのです。 また,こうした意図は大学入試のみならず難関私立高校入試においても,あらゆる場面で同様に試されることを知っておかなければなりません。難関私立高校入試を目指す中学生であれば,数学に取り組む際に当たり前に意識しておくべきことなので,elvuで学ぶ中学生にはこれらを当たり前のこととして日々の授業の中でお伝えし,自然に身につけていくことを目指します。

難関私立高校,とくに「早慶やMARCHの附属高校」では,英語でも数学でも,ある一定のパターンや公式にあてはめて高得点を目指す「暗記型」オンリーの学習履歴では合格ラインに到達できない入試問題を,上記の意図をこめて用意してきます。これは,私が中学生を指導し始めた30年前からずっと変わりません。

 ELVUで学ぶこと,すなわち難関私立高校入試で合格を目指すことは,『時代や社会が求める資質』を鍛えることにつながっている
という気持ちを込めて,受講生の皆さんの期待に応えられるような教材を用意していきます。

 最後に,冒頭の質問に戻りましょう。実際合格したある学生は「ドラえもんが量産されている世界になっている」と前置きした上で,「どこでもドアで旅行がしやすくなる一方,世界中の航空会社の雇用問題が起こる」と,変化によって生じるメリットとデメリットまで書いたそうです。入試問題の解答にドラえもんを選択する自由度も含め,30年前40年前と比べて世の中は大きく変わりました。皆さんは今から40年後,自分が55歳になるときの姿を想像できますか?「テストの先に見える未来」つまり自分たちが作る将来の世の中の姿も,勉強の合間に考えてみてください。